「誇りと情熱の甲州」(前編)

まだまだ知らないことばかりだけれど、日本ワインをもっと知りたい!と意欲満々のワタシ、ヴァインツリー編集部員・りょーこが、ワイナリーを訪ねて感じたあれこれをお伝えします。こんなことを聞いたら怒られるかも…なんて、ちょっとおっかなびっくりのレポートですが、同じように日本ワインをもっと知りたい! というみなさん、どうぞご一緒に。


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勝沼醸造で「誇りと情熱の甲州」に出会う(前編)

今回は勝沼醸造さんへ!

たくさんのワイナリーが軒を連ねる勝沼町下岩崎。今回は、その一角にある勝沼醸造さんへやってきました。

エンブレムが染め抜かれたオシャレな暖簾をくぐり、店内へ。テイスティングカウンターの向こうには、緑鮮やかなぶどう畑。この日の天気は雨のち晴れ。濡れた緑がクリアに見えます。

そんな中、営業部長・志村 聡さんがにこやかにお出迎えくださいました。志村さんはワイナリーのガイドも兼務されているのです。土間のあるテイスティングルームで本日のガイダンスをしていただいた後、さっそくワイナリーツアーのスタートです!

日本古来の品種・甲州。伝統と誇りを持って醸すワイン

最初に案内していただいたのは、テイスティングカウンターのちょうど真上にあたるお部屋でした。かつて養蚕施設として稼働していた蔵は、現在様々な形、大きさのグラスやデキャンタが飾られているギャラリーになっていて、ここで志村さんからのお話が聞けます。

「まずはぶどうの話から始めましょう」

ということで、志村さんがスライドを使用して60分の講義をしてくださいました。内容は大学の講義に匹敵するほどのボリュームと濃さ。日本のワインの現在の状況、ワインの原料となるぶどう農家さんの存在、勝沼醸造さんの甲州種に対する思い、今日まで日本ワインがどうやって浸透してきたのかを深く知る事ができました。

良いワインは、良いぶどうからーーその言葉をまっすぐに体現されていることを実感。また日本古来の品種・甲州に関しては特に力を入れており、この甲州を使ったワインでいかに感動を与えられるか。そのために日々努力されていることが伝わってきました。

そんな志村さんの熱い講義で鳥肌立ちっぱなしの私。興奮を抱えたまま、ぶどう畑に移動しました。

ぶどう畑は限りない挑戦へのスタート地点

まず驚いたのは…なんと勝沼醸造さんのぶどう畑は私と生まれ年が一緒なのですよ! 1990年にぶどう畑の開墾に着手されたそう。ぶどうの木の植え方もさまざまで、実験的に栽培し、一番適している方法を探る試行錯誤の日々とのこと。

講義のおかげで、どっしりとしたぶどうの房を間近に目にするだけでも、なんだか嬉しくなってきます!

そんな時、ふと足元に視線を落とすと雑草がいっぱい。雑草は抜かなくても良いのですか? 「雑草は葉に雨水を溜めてぶどうに与えたり、より自然に近い形でぶどうの木を強くする働きがあるため、あえて生育させているんですよ」と志村さん。あくまでぶどう自身の生命力を最大限伸ばすための努力を惜しまない姿勢が、勝沼醸造さんの素晴らしいワインを創り出しているのだと脱帽しました。

次回はドキドキの工場見学へ。後編に続きます!


勝沼醸造

http://www.katsunuma-winery.com/

住所:山梨県甲州市勝沼町下岩崎371

電話:0553-44-0069

会社営業時間: 9:00~16:00

定休日:年末年始

見学:ワイナリーツアーあり(要予約・1500円〜)

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