まだまだ知らないことばかりだけれど、日本ワインをもっと知りたい!と意欲満々のワタシ、ヴァインツリー編集部員・りょーこが、ワイナリーを訪ねて感じたあれこれをお伝えします。こんなことを聞いたら怒られるかも…なんて、ちょっとおっかなびっくりのレポートですが、同じように日本ワインをもっと知りたい! というみなさん、どうぞご一緒に。
episode5_1
SADOYAで感じる「喜んでもらう気持ち」(前編)
魅力たっぷり!甲府のワイナリー
甲府といえば、武田信玄公。甲府駅の南口には信玄公像が鎮座しており、インスタ映えスポットとしても有名です。
この甲府駅から歩いて約10分の場所にあるのが「SADOYAワイナリー」さん。多くの名誉ある賞を受賞され、またワインの世界を描いた人気漫画「神の雫」にも登場しています。
この大正6年創業、歴史あるSADOYAワイナリーさんにお邪魔してきました!
駅近ながら見所たくさん! SADOYAワイナリー
クリーム色の外壁とオレンジ色の屋根で統一された建物が見えてきました。
正面の門から入ると、右手には直売所とテイスティングスペース(現在改修工事中・2019春に新装オープン予定)があります。
左手には、ステキなお庭の植物とともに、ワインの元となるぶどうの樹があります。このぶどうの樹は醸造用に栽培しているものではなく、ディスプレイとして管理しているそうです。ぶどうの実がなる頃は、お客様も摘んで味見ができるとか。
そして正面にはチャペルとレストランがあります。
こちらは普段は中庭を眺めながらランチやディナーを楽しめたり、貸し切って結婚式に利用できたりと多彩なシーンに用いられるそうです。
SADOYAワイナリーさんはとにかく写真映えするスポットが本当にたくさん!とても綺麗なお庭は、早朝に社員のみなさん全員でお掃除をされているそうですよ。
SADOYAワイナリー醸造場に潜入!
さっそく、本日の道先案内人:サドヤ四代目 専務取締役の今井さん(写真中央)にワインの醸造場内を説明していただきます。
醸造場は終戦直後のものです。こちらの建物は、一度空襲の被害にあってもいるとのこと。中入ると目を引くのが、天井に縦横無尽に走る細い柱です。
よく見ると、長さや径がマチマチのような……?どうしてこのような作りなのでしょう。
それはSADOYAワイナリーさんが、戦時中、製材の仕事もしていたため、空襲後の建て直しに、入手できた木材を使用しているから。ワイナリーの復興には今井専務のひいお爺様をはじめ、社員一丸となって醸造所を自分たちの手で造りあげたそうからだそうです。マチマチの製材はその名残なんですって。
戦後の建物を現在もそのまま使用している理由は、周辺一体が防火地域のため。工場などの新設が認められない場所だからだそうです。建て替えもできないため、当時の施設を今でも大切に使っています。
窓を北側にしているのは、昔の町工場を参考にされているそうですよ。試行錯誤を繰り返して造られたのですね。
天井の柱の間を新しい銀色のパイプが通るのを見ると新旧が交差する、言葉では表現できない気持ちがこみ上げてきます。SADOYAワイナリーさんの歴史の一つを、訪れる方の心に静かに訴えかけてくるようでした。
次回はドキドキの地下のワインセラー探検へ。後編に続きます!
SODOYAワイナリー
http://www.sadoya.co.jp/winery/
住所:山梨県甲府市北口3-3-24
電話:055-251-3671
会社営業時間:10:00~18:00
定休日:年末年始
見学:ワイナリーツアーあり(要予約・500円/2018年現在)
【りょーこ プロフィール】
Vinetree株式会社
メディア担当
1990年生まれ・千葉県出身。食べ物、お酒をこよなく愛する。最初は海外のデイリーワインから始まり、まもなく日本ワインのとりこに。家飲みでは飽き足らず飲み歩く日々。最初から最後までハッピーな気分で飲みきれるワイン、悲しいことがあった時に付き合ってくれるワインたちが大好きです!
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