Vinetree VIEW vol.1

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きらめきと愛しさを、私の明日に

SAYS FARM アルバリーニョ　2017

富山でワイン？できるわけがない、と思っていました。半信半疑というよりも全く期待せずにワイナリーへ。それが2014年のこと。あれから4年。氷見の丘の上のそのワイナリーはわずかの間に国内での評価をゆるぎないものに。富山の海からの優しい風、立山からの冷涼で凛とした風。そしてなによりもこの丘を切り拓き、氷見である意味を探し求めて手探りでワインを造り続けてきた人たちの情熱がワインの奥底に確かに息づいています。

シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワール、小さな丘の上で様々なブドウ品種に挑戦し、その一つの到達点としてアルバリーニョが登場。まず感じるのは、爽やかな酸。ピュア、純真という言葉が浮かぶと、氷見の夏の海を思わせる穏やかで健やかなきらめきの中に一気に飛んでいく。その後に現れるのは控えめだけれど芯の強さを感じさせる緑の柑橘。ライムでもあり、かぼすでもあり。そして黄、オレンジの柑橘も同じように控えめだけれど、それぞれの存在を教えてくれます。余韻に残るのはたまらない愛しさ。自分の中で、もしかして置き去りにしてしまったピュアさや自分の可愛らしさを思い出させてくれる。このワインが教えてくれるのは、「明日はもっと元気に。明日からはもっと自分に優しく」。

VinetreeMAGAZINE編集部

SAYS FARM

http://www.saysfarm.com/