Vinetree VIEW vol.16

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チャーミングな笑顔の裏には…そこにも笑顔

都農ワイン キャンベル・アーリー ロゼ 2018

ひとつのブドウ品種がそのワイナリーの誇りであり、アイデンティティであり、物語を作ることがあります。どこまでも青く、燦燦と太陽が降り注ぐ宮崎・日向灘を望む丘の上にある都農ワインのそれは、キャンベル・アーリー。世界的に評価が高いというブドウではありませんが、そんなことはどうでもいいこと。『田んぼん木を植ゆる馬鹿が居るげな』。馬鹿と言われてもそれを笑い飛ばした一人の農民が田んぼに植えたブドウの木が物語の始まり。その歴史を支えてきたのがキャンベル・アーリーなのです。

良質な果汁のみを使用し低温発酵させ、熱処理せず、フレッシュでフルーティーなワインに仕上がったワイン。このブドウ品種を信じた都農ワインが表現したのは、熱気ではなく軽やかなチャーミングさ。野イチゴやスモモ、柑橘系のフレッシュな甘い香りに、ミントなどのハーブの爽快感。密やかにメロンやバナナの濃厚な甘みも。甘みはあるけれどちゃんと黄色い柑橘をかじったような酸味もすっと寄り添って、飽きのこない、なんとも愛らしい笑顔。食前酒、デザートワインはもちろん、意外な組み合わせでは甘酸っぱさが手を取りあう、チキン南蛮とも好相性。宮崎らしい組み合わせです。

一度キンキンに冷やしてから少しずつ飲むにつれ、柔らかい温度まで。フレッシュから、軽やかなスイート、最後のほっこりとした気持ちまで運んでくれます。ワインビギナーの女性には特におススメです。

Vinetree MAGAZINE編集部

「キャンベル・アーリー ロゼ 2018」を実際に飲んでみました!>>


都農ワイン

https://tsunowine.com/

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