じつは、いま、世界的にロゼワインが受けています。フランスでは2017年に赤ワインの消費量が53%、白ワインが17％、そしてなんとロゼワインが30％を占めているんです。

ロゼワインは、フレッシュでチャーミングな味わいが特色ですが、前菜、魚、肉、和食、洋食、中華のどれにもあわせやすく、しかも、この色が、インスタ映えするのも受けている理由のひとつでしょうね。（断言）

そして、日本には、ロゼワインにうってつけのぶどう品種があります。それがマスカット・ベーリーA。明治初期に新潟県でワイナリーを立ち上げ、日本の環境に適したブドウの開発に私財を投げ打った川上善兵衛さんという方がいたのですが、彼が行った1万種類を超える試行錯誤の末に誕生したのが、このマスカット・ベーリーAです。黒ブドウなのですが、ほんのりと甘いイチゴやチェリーの香りが特徴の、日本オリジナルの品種です。

これをロゼ・スパークリングワインとして活かしたのが「シャトーメルシャン　日本のあわ　穂坂マスカット・ベーリーA」。グラスのなかの泡とともに、イチゴやチェリー、キャンディや綿菓子のような、ほのかに甘い香りが立ち上がり、さわやかな酸味と華やかさが楽しめる、非常にエレガントなロゼ・スパークリングワインです。冷んやりとした温度で味わうのが、心地よくてオススメですね。

乾杯の一杯にもOKですし、料理ならば、彩りのある野菜を使ったテリーヌなどの前菜、生ハムやシャルキュトリー、トマトソースを使ったお料理などは味わい的にも色合い的にもぴったりなのではないでしょうか。フリットや天ぷら、豚肉などすこし脂身のあるものでも、清涼感ときめ細かな泡がさわやかに相性を見せてくれるでしょう。

バレンタイン

たこやきぼうずとピノたろう 2月号