日本ワインに関するワインをはじめ、ショップやレストラン&バー、イベント、ブックなどの最新情報を幅広く“Vinetree(ヴァインツリー)目線”でお届けします。第8回目のVinetreeVIEWは特別拡大号!編集部いしだがカタシモワイナリーさんのイベントにお邪魔しました。
カタシモワイン祭り2018
──── 東、甲州の勝沼、西、デラウェアの河内。
誰もそう呼んではいないかも知れませんが、わたしはこんな風に考えています。
勝沼が甲州の一大産地であるように河内はデラウェアの一大生産地です。その河内で100年を越える歴史を持つワイナリー『カタシモワイナリー』が企画するワインイベントが表題の『カタシモワイン祭り」です。カタシモワイナリーは、デラウェアはもちろん、甲州や欧州品種のワインも作っていますね。このレポートは、わたくし、不肖いしだが本イベントに参加した記録です。
2018年11月18日、大阪柏原で出迎えてくれたのは直売所横の大樽でした。昭和35年つまり1995年、60年以上前の大樽ということになります。大樽ってだけでテンションが上がるのに、そこに歴史を感じさせるエイジング。イベントへの期待感が上がりまくるお出迎えですね。
写真を撮り忘れてしまいましたが、ここで、まずは一杯目に樽詰め白ワインをいただきました。なんでもカタシモワイン祭りのために仕込んだワインとのこと。デラウェアということで、もう少し甘口のものを想像していたのですが、想像とは異なるドライな仕上がりで食事にも合わせやすい味に感じました。食とワインのイベントに相応しいワインです。デラウェアは普段飲むことの少ないぶどう品種だったこともあり興味深く楽しみました。この大樽に「デラウェアのラインナップを大人買いしてから帰る」と誓ったのです。
さて、カタシモワイン祭りは直売所付近だけでなく、この辺りの町一帯が会場になっているみたいですね。大きく分けると直売所エリア、畑エリア、古民家・本社エリアの3つのエリアがあります。まずは畑から見てみます。端的に言って「山」ですね。
どう見ても山です。標高自体はさほど高くないのですが、斜度がなかなかにキツくて登るの大変でした。
先述の通り斜度がキツいのに、沢山の人がガンガン登っていきます。元気だなぁ……。
そして、この上には丘の上畑会場があります。会場のグラスワイン売り場には、アイドルの握手会めいた非常に長い行列が出来ており、一番後ろの人が「ワイン最後尾」という札を抱えている様子は、なかなか味わい深いものがありました。
丘の上畑会場の脇にはこんな絵がありました。観音寺というお寺にちなんだアートでしょうか。
さて、山を降りて古民家エリアに向かってみます。畑と同様にすごく賑わっています。ここではデラウェアのスパークリングを飲みました。山歩きで火照った身体に爽やかで美味しい。
カタシモワイナリーの看板。とにかくカッコいいですね。
本社エリアに行くとビールが売られておりました。休憩がてら飲んでみます。大阪市内のブリューパブ『テタールヴァレ』が作ったデラウェアのフレーバービールですね。ともに香り高いのですがロゼは渋みが強調されて牛肉に合いそうで、白の方は優しく柔らかでキッシュに合いそうな印象を受けました。こういうのも楽しいですね。
さて、大阪といえばたこ焼き、カタシモワイナリーといえば『タコシャン』が最近勢いありますね。写真が下手で伝わり難いかも知れませんが、タコシャンとたこ焼、並べた時のルックスが素敵なんです。1mmでも伝われば。そして実食。とにかく、たこ焼きの生地から滲み出るダシが凄い。ダシに圧倒されながら余韻に浸りつつ『タコシャン』をひとくち飲むと、ほどほどにドライな味わいと柔らかな口当たりで口の中をリセット。また、たこ焼を食べたくなる。それの繰りかえしであっという間に完食。たこ焼とワインの組み合わせで、この多幸感はオンリーワンですね。なお、このたこ焼屋でも「たこ焼最後尾札」が現れました。日常生活では、なかなか見ないタイプの最後尾札を2連続で見ることができて感無量でした。
たこ焼きとタコシャンの多幸感に包まれながら、お土産のボトルワインを買って会場を後にしました。
ふと、電車の中で思い出します。来た時に直売所エリアで小銭が無いからと、後回しにしたまま「ひやしあめ」を飲み忘れていたことを。どうしても諦めきれないので、電車の中、Amazonで「カタシモのひやしあめ」をポチりました。こちらについては機会があれば書いてみたいと思います。
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