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大人が楽しむストロベリー 緑たっぷりのお皿と場所で

オープニングアクト マスカットベーリーA-C 2017

香りはマスカットベーリーAの特徴的なストロベリー。でも幼いキャンディ感ではなく、複雑。様々な果実のドライな爽快感、例えばピンクグレープフルーツや青いレモン、そして深いグリーンの感覚。いちご狩りのその場にいるような濃密さがキラキラとしたロゼカラーの中にもぐっと感じられます。そのドライながら濃密な印象から次第に酸が輝きを増し、その酸と心地よい苦み、渋みが一体化。手を加えすぎないけれど高級なストロベリーを丸ごと食べた、そんな野趣がきれいに楽しめます。ブドウは山梨県産と栃木産のブレンド。ストロベリーのその感じ、いちご王国のひとつ栃木産だからというわけではないのですが、何かそれも嬉しい錯覚。「オープニングアクト」は、栃木県足利市の「Cfa Backyard Winary」のブランド。60年続くラムネなどを造る清涼飲料水会社の工場内にある小さなワイナリーです。ワインメイカーは増子敬公さんと春香さんの親子。コンサルタントとして数々のワイナリーの立ち上げに参画し、一方でワイン関連文献の翻訳、醸造技術を広げるための活動など、自分たちがワインを手掛けるだけではなく、日本におけるワイン造り、ビジネス、学術と広範囲にわたって取り組まれています。こうした背景がありながら、ワイン自体はとてもフレンドリーで笑顔こぼれるもの。いちごを使ったガーデンサラダとクロワッサンの昼。スタイリッシュなボトルデザインとともに4月5月、緑に囲まれたテラスで。

VinetreeMAGAZINE編集部

Cfa Backyard Winary

http://winemaker.jp/